暮理独楽@わふー電脳遊戯録

暮理独楽の遊んでいるコンピュータゲームのあれこれを書き散らしていくブログです。

#東亰ザナドゥ 考察#04 倉敷栞(シオリ)②

東亰ザナドゥの考察記事です。


シオリというキャラクター

このシオリという娘に関する、わたしの個人的感想と、そこからの考察に移ります。
感想「わたしの趣味、どストライク(ロリ除く)」(そうじゃねえよ!(;・∀・)ノシΣ)。

……閑話休題

本当は主人公たるコウを先に書き終えるのが筋かも知れませんが、なにぶん「コウの物語」と「シオリの物語」は不可分で、分けて書けないところもあるんです。

ラスボス

それではまず、ラスボスとして。
ラスボスとして現れたシオリは、怪異に影響されて暴走したために諸々があけっぴろげになっています。無意識に抑え込んでいるだろう、彼女の心底からの本音がダダ漏れで、ヤンデレそのもの。
なにしろ言ってることは「コウちゃんといるためなら、なんでもする。なんなら世界だって滅ぼす」ですから。別作品だと、ペルソナ(特にP4)世界でいう『シャドウ』的な存在でしょう。
実のところ、シオリの言う「世界全部の因果改変」を実現できるほどのちからを夕闇が保有していても、そのキッカケを考えるに、世界が無茶苦茶になってしまうかは非常に疑問なのですが……まあ、その辺はまた後ほど。いまは、そこは論点ではありませんし。

それはともかく、実のところ……正気の彼女も控えめに言ってヤンデレ紙一重だったりします。もちろん方向性は、間違ってもコウを傷つけるものではないですし、外面上はどこから見ても極めて正常な普通の女の子です。瞳からハイライトが消えたり、空鍋をかき混ぜたり、ナタを振り回したりはしません。
なのですが……客観的にはどう見ても病んでいます。

シオリの病理

シオリの人格はコウへの『強すぎる独占欲』とともに、『行き過ぎた自己犠牲』を内包しています。断言できますが、正気の状態でも「それで真にコウが救われる」と確信するなら、(この世に、ではなく、主にコウとの関係に)未練は持ちつつも死を選んでしまう娘です。
なにしろシオリは、幼い頃にも関わらず、死の淵に於いて『死にたくない(リオン)』よりも先に、コウの為に『嘘』を願う娘です。ラスボス戦での言動を鑑みると、コウは天が地になろうとも、シオリにそんなことはさせない人物なのが幸いです。

――そして、こういう娘でなければ、『10年前のあの日』にコウとは普通に死別していたでしょう。そうでなければ幼い頃のコウも、シオリを喪って人格が壊れてしまうほどにはシオリを愛していなかったでしょうし。

ラスボス戦=……?

どうでもいいことかもしれませんが、わたしにはこの戦い(ラスボス戦)が、完璧にコウとシオリの『夫婦喧嘩』にしか見えません……。内容を要約すると、本当に『犬も食わない』ような。
なにしろ、『大好き』『一緒にいる』ことはふたりの大前提で、その『方法論で争ってる』だけです、彼ら。スケールと巻き込まれた側の迷惑度合いが洒落にならないぐらい壮大過ぎるだけで、本質は夫婦喧嘩としか思えないんです。


――では③で――