暮理独楽@わふー電脳遊戯録

暮理独楽の遊んでいるコンピュータゲームのあれこれを書き散らしていくブログです。

#東亰ザナドゥ 考察#03 時坂洸(コウ)③

東亰ザナドゥの考察記事です。


引き続き、コウというキャラクターの考察になります。

顕現せし力

《忘却の遺跡》へ投げ込まれたシオリを救うために、コウには適格者としてのちからが「完全に」顕れることになります。
「完全に」と言う表現になるのは、コウには既に、適格者としてのちからが不完全にであっても顕れているためで、だから「完全に」と言う表現になります。

不完全な覚醒

どうして、コウには既に適格者のちからが「不完全に」顕れていると判るのか。
それは、物語導入部でアスカを追っていった時、既にコウには「ゲートが見えている」からです。
物語のなかで、ゲートは適格者や霊能者などにしか認識できない、と断言されています(気配に敏感な者や動物には、「なにかある」ぐらいは判るとも)。しかし、適格者には効果を顕さないはずの『Erase』が、コウにも不完全ながら効いているのです。

失われた衝動と経験

ところで、これまで「適格者としてのちからがが顕れる」と表現していますが、これはコウが既に「適格者として覚醒している」からなのですが。
では、なぜコウは、これまで適格者としてのちからを持っていなかったのか、と言うことになります。

ならばまずコウはいつ『覚醒』したのか? ということになりますが、答えは簡単。疑いようがなく10年前で、トリガーは眼前でシオリを喪った衝撃です。これについては断言してしまいます。フタバさんを喪ったゴロウ先生と同じです(ゴロウ先生のこれは、この設定の伏線だと思います)。

しかし直後にシオリが願った『嘘』の影響でコウは、その記憶と言うよりもシオリを喪った経験そのものを失ったため、長い間コウには適格者としてのちからが顕れていなかったのです。
コウたちが中学生だった頃、『嘘』が破綻を始めるまでは。そして、その破綻が進行するに従って、コウへの『嘘』の影響が弱まり、コウは適格者としてのちからをその身に宿していくようになったのだと思います。

コウが本格的に覚醒した際にレムのしたことは、単にコウの背中を押してやっただけでしょう。力を求めるその意思があれば自然と覚醒できるぐらいに、コウは既に「適格者に戻っていた」。だから「力が欲しいかい?」と質問し、「それを求める」意思を表したとたん、コウは決定的な覚醒をすることができた。

覚醒めし力?

メタいですが、NiARのコウのプロフィール②にある、「顕現せし力」という表現ですが。
あの場で初めて覚醒したのだったら、『覚醒めし力』と書く方が自然だと思いますし。


――では④へ。――