東亰ザナドゥ考察#02 世界観
→改訂版あります。 「#東亰ザナドゥ 考察#02 世界観① 欲と理想と神と」
で、東亰ザナドゥの考察の続きです。
んで、初っ端から「物語の核心的ネタバレ」からいきます。
ラストボスは「シオリちゃん」です(;・∀・)
いや、何故コレ言っちゃうかというと、コレなしには一切の考察が不可能だから。
それにまぁ、もうぶっちゃけちゃってもいいんじゃないかな? とも思ったので。
PS4移植も出ましたが、それでももうそこそこ前の話で、いい加減みんなエンディング見てるでしょ? ッていう。
まぁ、考察進めましょう。
まずは、世界観などについてです。
- 異界(ザナドゥ)と怪異(グリード)は人間の欲望の集積体である。
∵もう、名称が「理想郷」と「欲望」ですから(;・∀・)
∵「理想」とは、「こういうのないかな?」「こうであればいい」「こうあれかし」そういう願望であるから。 - ∵そして、怪異データを閲覧すると、解説には、いちいち「身勝手な信仰」だとか、そんな文言が並ぶ。
∵イベント「アスカ④」。色が違う異界のゲート。そこにあったのは、文字通りの「理想郷」。レムの台詞「これもザナドゥの一側面」。 - 神などもまた、ルーツは怪異と同じくしている存在である。
∵信仰とは【なにか人間より上の存在】を切望する感情である。
∵「幕間」にてレムは、杜宮の「稲荷神のちからを借りて」、「異界を生み」、「怪異に化けた」。故に、かのちからには、異界と怪異のちからが備わっていることになり、かの存在は異界の住人であると考えられる。
∵「エピローグ」にて、稲荷神は特別なものではあるものの、ゲートを出現させて、コウたちを招いた。
∵「神」は、「降臨」という名の「顕現」をし、まれに「奇蹟」という名の「現実世界そのものへの浸食」を起こす。 - 適格者はすべからく霊能者である。
∵作中に於いては、霊能者にできて適格者にできないことがない。霊能者の中で、魂の武器(ソウルデヴァイス)を生める者が適格者だと思われる。 - 戦後から異界事件の頻度が急増した原因は、人口爆発である。
∵人間の数が増えれば、当然欲望の総数というか総量というか、も増えますわな……。「飽和」とでも言う状態だろうか。 - 導力波とはひとの「繋がりへの切望」から生まれた一種の怪異である。
∵最終話、およびエピローグにて、写真からすらシオリの姿が消え失せているにも関わらず、本来消えるべきシオリのデータが、コウのサイフォン内には破損しながらも存在を続けている。
∵コウとシオリの絆によるものに他ならず、「絆」とは互いに深く繋がりを持ちたいという願いである。そして、サイフォンをサイフォンたらしめているものは導力で、サイフォン内部にはソウルデヴァイスを保存でき、ならばサイフォンは精神のちからと繋がっている。だから、コウのサイフォン内にはシオリのデータが残り続けた。
∵最終話にてアクロスタワーはラストダンジョン・災厄の匣《パンドラ》と化す。なぜそこなのかは、導力波塔であり、人々の【切望】が集約された、場所だからである。
とりあえず世界観について考えられる内容は、こんなところでしょうか?