東亰ザナドゥ考察#00 書き初め
「東亰ザナドゥ」という作品。
主人公は『異界(ザナドゥ)』というものに関わることになり、そこに棲む『怪異(グリード)』と戦っていくことになる。
その関連事件を解決するにつれて仲間が増えていき、最終的に彼らの周りで発生する異常事態を起こす元凶に立ち向かうが、その正体は……。
という作品。
ジャンルとしては、「アドベンチャー」+アクションRPG。この作品は、あくまでも、アドベンチャーが主体。それはおいおいに。
最近ずっと、このゲームにハマり続けています。アクションは奥深いし、キャラクターたち、女の子は可愛いし、男性キャラクターも(いろいろな意味で)格好いいし。
そしてなにより、ラスボスにも強い主張と、それなりの正義があるのも良いです。
この辺は、日本ファルコムの伝統です。ドラゴンスレイヤー英雄伝説からずっと。ここの創る作品は、ともするとラスボスの方にこそ、より大きな正義があったりもします。
さて、この作品、ファルコムの例に漏れず、かなり強いテーマがあるように感じるのです。思想や主張とも言うべき、大きなメッセージ性をもつものが。
わたしが感じたそれは、こういうものです。
「人間を人間たらしめ、成長させるもの、ときに大きな転機を与えるものとは、すべて『欲望』である。」
- 三大欲望、『睡眠欲』『食欲』『性欲』に限らず、俗に言う七つの大罪『嫉妬』『憤怒』『色欲』『怠惰』『飽食』『傲慢』。それらを統合するのは『強欲(グリード)』である。
- 『思慕』『愛情』『向上心(嫉妬は挫折したこれのことも多い)』『夢』『理想』『信仰』なども、すべからく『欲望』である。
- すなわちこれは、『願い』や『想い』を含むものであり、ゆえに『絶望』となり、同時に『希望』となる。
これらの羅列した感情は、突き詰めれば全部が「こうであればいいな」だから。これが欲望でなくて何なのか、と。
そんな主張を、この作品には感じました。
では、あったなら、次に……。